ノロウイルスとは

感染性胃腸炎の主要な原因となるウイルスで、集団感染を起こすことがある。従来はノーウォーク様ウイルスや小型球形ウイルスと呼ばれていましたが、2002年8月の国際ウイルス学会で名称が「ノロウイルス」に変更された。

ノロウイルス

特徴

近年急増しているノロウイルスによる胃腸炎には、食品を介して感染する場合(食中毒)と食品を介さず人から人に感染する場合(感染性胃腸炎)がありますが、どちらも冬季に急増することが特徴です。
 ノロウイルスは、電子顕微鏡で観察できる程非常に小さく直径約38nm(ナノは10億分の1)前後のタンパク質でできた球の中に遺伝子(RNAリボ核酸)が包まれた構造をした球形の生物です。多くの遺伝子型が存在しますので、一度感染したからといって次に感染しないとは限らず、何度でも感染します。

危険性

ノロウイルスは少ない量で感染するため、食中毒予防のためには食材の充分な加熱とともに、手や器具を介した2次汚染の防止が重要となります。また、感染性胃腸炎の場合は、発症者の嘔吐物や糞便から大量に排出されたウイルスが周辺環境や手に付着し、食事の際や手が口に触れた際にウイルスが口から侵入して感染を引き起こします。

日常予防ポイント

予防1 正しい手洗い

手軽にできる予防方法として手洗いが重要となります。
特に調理の前、食事の前、トイレに行った後、下痢などの患者の汚物処理やオムツ交換などを行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。

予防2 調理器具を衛生的に扱う

カキなど二枚貝を調理する際にウイルスが調理器具につくことがあります。専用の調理器具を使うか、よく洗い熱湯消毒などを行って調理に使いましょう。ノロウイルスの消毒は次亜塩素酸ナトリウムや加熱処理が有効です。調理器具などは洗剤を使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム200ppmで浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。また、まな板・包丁・へら・ふきん・タオルなど 加熱が可能なものは熱湯消毒します(85℃1分以上)。

予防3 加熱が出来る食品は、中心部までしっかりと熱を加える。

セントラルトリニティが提案するノロウィルス対策

ゲロ処理キット

1.予防対策

ゲロ処理キット(感染の疑いがある嘔吐物を安全・簡単・便利に処理する商品)
ゲロ処理キットには、ゲロブロックアクアソリッドが同封されており、さらに処理をする際の使い捨て保護具もセットになった商品です。飲食店やホテル、結婚式場、オフィスビル等に幅広く利用できるほか、介助者の身を守ることのために利用することもできます。

ゲロブロック・・・・(吐しゃ物を固形化させ同時に二酸化塩素除菌を行う商品)
アクアソリッド・・・(汚染された箇所を拭き上げるための二酸化塩素除菌剤)

消毒消毒消毒

2.対象施設内の除菌消毒業務

調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染している場合や感染症に疑わしい患者が施設内を利用した場合、大量のウイルスが排泄される危険があります。そこで、二次汚染防止のため、施設内の除菌消毒業務が急務となります。当社では、相談を受けてから処理完了(報告書作成)まで最短2日間という短期間で行うことも可能です。 ※規模により異なります。


除菌作業

3.食中毒予防のためにノロウィルス検査を行っています

検便検査(腸内細菌検査)
検便検査は、食中毒の感染経路を調査するために用いられます。食中毒が発生したときに、ヒトを介した二次感染によるものなのか、食品の汚染そのものが原因であるのかを探るための手段のひとつとなります。また、従業員の健康管理や食中毒予防のために健康者から早期に発見する
拭き取り検査
拭き取り検査 環境中の実態調査を行い安全管理の指標とすることができます。



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